海外旅行にトラブルはつきものとはよく言いますが、いざ慣れない地でトラブルが起こるとパニックになりますよね。
言葉も不自由で土地勘もないような場所で予想もしていなかったようなハプニングが起こった場合、対処法を知っておくのと知らないのとでは気持ちにも行動にも大きな違いがあります。
そこで今回は「私が実際に海外で経験したトラブル事例」をご紹介します。
実際に起こった海外でのトラブル事例

マフィア!?ストーカー事件
ロサンゼルスに旅行中、地下鉄で移動をしていました。
友人と他愛もない会話をしているうちに目的地に到着し、電車を降りようとしたら友人がいきなり焦り始めました。
「ねぇなんかずっとこっち見てる人がいる。怖いから早く降りよう!!」とものすごく怯えていました。
その友人は初めての海外旅行で海外に免疫がなかったため、旅慣れた私は「いや慌てすぎだって。大丈夫だから!」などと言いながらチラっと友人が言う方向を確認しました。
確かにものすごく怪しい人がいる!!しかも同じ駅で降りてる!!
アジア系にも見える風貌で体格がよくサングラスをしており全身黒で、見た目はまさにマフィア。
人を見かけで判断してはいけないと思いつつも思いっきりマフィア。
さすがに私も少し怖くなり、足早に改札を出てひとまず駅前のカフェに駆け込みました。
楽しく話しながらお茶をしてさっきのマフィアの存在も忘れかけながらお店を出ると……
いる!!!!店の外にいる!!!!
「いやでもたまたまこの店の外に用事があったのかもしれないし…誰かと待ち合わせかもしれないし…」とお互いに言い聞かせながら、その場所を離れました。
するとその人も同じ方向へ歩き始めたのです。
完全についてきていると確信した私たちはとにかく走りました。そして近くにあった洋服屋さんに駆け込みました。
腰をかがめてお店の外から姿が見えないように洋服がかけてあるラックにしばらく隠れて、もう大丈夫だろうと思って立ち上がった瞬間!!!!!
そいつがお店の中に入ってきたーーーーーー!!!おわたーーーーーーーー!!!
とりあえず店員さんの近くに陣取り、近づいてきたマフィアに向かって「なんで私たちについてくるんですか!?」と面と向かって言いました。人は怖すぎると予想だにしない行動を取るのだと実感しました。
すると不意を突かれたのか無言でお店を出て行き、しばらくしてお店を出たときには彼の姿はありませんでした。
私たちの後をついてきてどうするつもりだったのかは不明ですが、この上ない恐怖体験でした。
列車無賃乗車疑惑
イギリス旅行の最終日、私たちは日本に帰国をするために空港へ向かう予定でした。
計画性のない人たちが集まったため、なかなかギリギリのスケジュールでホテルを出発し、最寄りの駅に着いたものの早朝だったので駅が開いておらず…ここでまずプチパニック。
なんとか人に聞きながら別の入口を見つけ、無事駅の中に入ることができました。
しかし駅に入れたからと安心している場合ではありません。
私たちには時間がない!早く空港へ着かなければ飛行機に乗り遅れてしまう!
とりあえず手当たり次第人に聞きましたが、みな通勤中で急いでいるのかあまり立ち止まってくれません。
「全然紳士の国じゃないじゃん!!」と心の中で悪態をついていると、一人のお兄さんが話しかけてきました。
「空港行きたいの?ついてきな」と。
神様が現れたのかと感動しながらついていくと、列車に案内してくれ、手ぶらで一見空港には用事がなさそうなそのお兄さんも一緒に乗り込みました。
しかもなんだか日本でいうグリーン車のような豪華な車両。
「チケットは?」「お金は?」と聞いても「No problem.」の一点張りです。
「え、案内してくれたうえに私たちのチケット代まで出してくれるの?やば!」などと言いながら談話をしていると、車掌さんがチケットのチェックにやってきました。
任せとけと言われたので任せていると、なにやら車掌さんとそのお兄さんが揉めはじめた様子。
ネイティブ同士の早い会話に必死に耳を傾けていると「Police(警察)」などというワードが飛び交っているではないですか!!
冷静に考えたら赤の他人のチケット代(しかも3人分)を何の理由もなく払ってくれるわけがないですよね。お兄さん多分空港に用事ないし。
「この人どさくさに紛れてこの豪華な車両に乗りたかっただけっぽいな」とようやく気付き、車掌さんに必死に訴えました。
「私たち空港に行きたいだけなんです。この人がここに座っていいって言ったんです。3人分のチケット代金払いますから。」と言い最終日でほとんど残っていないお金をかき集めながらなんとか3人分の料金を支払い解放されました。
お兄さんは、なんかどこかに連れていかれました。
無事空港に着いて飛行機にも間に合ったからよかったものの、親切な申し出を100%信じてホイホイついていってはいけないなと深く反省しました。
iphone真っ暗事件
私はとても電子機器に疎いです。発売当時からずっとiphoneを使っているものの、全く使いこなしていません。
そのため、iOSアップデート中にコードを抜いてはいけないという基本的なルールさえも知りませんでした。
一人旅でイギリス滞在中に、ホテルで時間があったのでなんとなくiOSアップデートを始めました。しかしホテルのWifiが弱かったのか、予想以上に時間がかかる!
「そろそろお腹すいたし外に出たい」と思い、一旦中断するつもりで何の気なしにコードを抜いてしまったのです。
するとiphoneの画面が真っ暗のままうんともすんとも言わなくなってしまいました。
ホテルのパソコンで調べると、「アップデート中にコードを抜くと自分では復旧できない」という恐怖の情報が。
一人旅だし、携帯ないと心の支えである日本の友人とも連絡とれないし、色々調べられないし!ともう半泣きです。
ホテルのスタッフにitunesを使ってバックアップしたいと伝えたところ、彼は個人のパソコンを使ったり色々と奮闘してくれましたが結局うまくいかず、「もしかしたら空港にAppleストアあるかも」という言葉を信じ、近くの空港に行きました。
残念ながらAppleストアはなく、空港のスタッフの人に事情を話して、その人も一生懸命なんとかしてくれようとしましたがやはりiphoneは暗い画面のままです。
あと一週間以上滞在があったため、「その間携帯使えないとか本当に無理…」とその夜は部屋で一人泣きながら眠りました。
翌日藁にもすがる思いで最寄りのAppleストアに行くと、なんと秒で復旧してくれました!!
LINEのバックアップをとっていなかったため友達は100人以上消えてしまいましたが、連絡を取りたい人にはなんとか連絡することができ、事なきをえました。
誰も知り合いのいない異国の地で携帯を使えなくなることがこんなに不安なんだと身を持って知った出来事でした。
もう絶対に海外でiOSのアップデートなんてしない!と誓ったことは言うまでもありません。
おわりに
過ぎてしまえばネタとして話せますが、トラブルに直面している瞬間はもう手汗脇汗ダラダラのパニック状態です。
想定外の出来事も旅の醍醐味とは言いますが、焦ったり怖い思いはできるだけしたくないものですよね。
私のトラブル事例がみなさまのお役に立つかはいまいち不明ですが、こんなこともあるんだと知って頂ければ幸いです。
いつなにがあるか分からないと気を引き締めながらも、どうかよい旅を!
